SaxophonePlayer佐川鮎子

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zoom RSS 音楽室の鍵

<<   作成日時 : 2007/03/28 23:54   >>

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画像


今朝新聞に学校人事が公表されていました。私のような非常勤講師というのは入るときも出るときも新聞に公表されることはないので自分でお話致しますが、
私は来年度 市立柏高を離れることになってしまいました。

写真は音楽室の鍵で、学校に返す前に撮影したもものです。
もう私のバックにはずいぶん前から入っていません。
家の鍵や車の鍵と一緒にこの3つの鍵もつけていたのですが、
返却してから、持ち歩く鍵が軽くて寂しく思っています。

忘れもしない2月20日。
教育委員会にいらっしゃる吹奏楽部の顧問の先生から突然電話があり、
来年度はフルタイムで学校にいて部活もみてくれる女性顧問が
必要であることと、
私には演奏活動もあるから、年中無休で終日の稼働は無理だろうということを
伝えられました。

非常勤は一年契約ですし確かに日頃「来年度のことはわからない」という心構えではいたものの、突然のことで相当なショックを受けました。

今の私は顧問として生徒につきっきりにはなれない。
ただ「…そうですか」とため息を繰り返すばかり。
なかなか「わかりました」という言葉は出なかった。
でももう全て決まっていることで、私がどれだけ落胆しても変わる事項でないことは
電話でも察していました。

電話を切ってすぐ考えたのは「明日が今年度最後の授業」だということ。

その時、明日の授業の終わりにはたとえ生徒にせがまれなくたって
私は何か演奏しよう、させてもらおう、と決めていました。


次の日、朝運転しながら「もうこの時間にこの道を通らなくなってしまうんだ」と思い、暗くなる。

でも音楽室に向かったら生徒が元気に挨拶して色んなおしゃべりをしてくれる。
涙が出そうなのにいつも通り先生の私になる。

「最後の授業」というタイトルでblogにも書きましたが「先生来年は?いるでしょ?」と
質問された時は胸が詰まりそうで苦しかった。

最後に演奏した「小さな空」や「青春の輝き」はもっと苦しかった。
私は生徒にお別れも言えないんだなぁと。
つらいながらも「みんなありがとね」と思いながら演奏し、帰りの車ではやっぱり涙。

私が大学進学を決めたのはズバリ、市立柏高の先生になりたかったから。
市柏高生の頃、先生方が生徒の為に劇をやってくれた時の事がきっかけでした。
楽しませようと一生懸命で、実際本当に楽しかったのです。

市柏の先生は当時から今でも生徒に対して細かく深く目を向けて下さり、
いつでも惜しみなく力を貸してくれていることを感じていました。

高校の先生になるために私は四年制大学への進学を決め、
音楽オンリーではなく広く芸術分野を兼ね備えたかったのと、
学費面でも親の許しが出た日芸を選びました。

吹奏楽部の引退は三年生の12月末日。受験は2月初頭。
予備校に行く時間もなく学科の受験勉強は全て市柏高の先生に頼りきっていました。
希望者の為に冬休み中も学校を開けて下さり勉強を教えてもらいました(この時もこの間無事手術を終えた彼女も一緒に勉強組)

今年度 市柏高に勤務できるようになった時は本当に嬉しくて嬉しくて、
「私も市立柏の先生になれたんだ!」とニヤけてしまうほど。
あの頃の恩返しをするんだという気持ちで勤務していました。

学校へ行くのが楽しくて、前の日どんなに遅くなったって
朝早く出かけるのは苦どころかウキウキ。そのテンションはずっと続きました。

生徒には自分の出来る限り全力で教えました。
私は実技担当でしたから、上手くなってもらいたい、演奏できるようになってもらいたいと
心から思っていました。
テクニックの他にも必要であろうことはどんどん伝えたいと思い
なるべくシンプルに私の考えつく方法で伝えようとしました。

生徒が可愛い、といっていた先生方の言葉を私も実感することができました。
本当に生徒たち全員可愛い。
愛するというのはこういうことなのだと思う。
元気に登校して勉強してたくさん笑っている姿をみるのが幸せなのです。

市立柏高の先生になる、という高校の時からの夢は十数年越しに今年度やっと叶いました。
これには本当に感謝しています。

今年一年に悔いはありません。

でもあっという間過ぎて本当に夢の出来事だった気がしないまでもありません。
まだ教えたいことはたくさんありましたし、もっとたくさんの生徒と話もしたかったし
私の演奏も聴いて欲しかったし、一緒に演奏する機会をたくさん作れば良かったと思うし
今年は忙しくて体育祭も文化祭も行かれなかったから、来年は絶対に行くんだと
思っていましたし・・・もっともっと私の中での「来年度」は色々あったのですが。

電話を受けてからしばらくの間はがっくりとしてしまい、
疲れ果てるほどたっぷり悲しみました。
もしも体が半分になるなら悩むことは無いのに。
現実に起きたどうしようもならないこと。

潔く去ります。
また戻れる日がくるならば授業の続きをしたいと思います。

どこにいても市柏高の先生方と生徒のことをいつも応援しています。
この一年に心から感謝しています。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
佐川さんの授業を受けられないのは寂しいです;;
でも演奏会など頑張って下さい!
私も4月から市柏生として頑張りますo(^□^)o
ユーリ
2007/03/30 23:24
私もとってもとても残念なのですが、いつもみなさんのこと応援しながら私も頑張ります。
4月からの市柏生、「清く・正しく・より高く」の精神で頑張って下さいね☆
あゆ
2007/03/31 23:46
佐川さんの母校に対する思い入れを深く深く感じました。一度勤務&指導していらっしゃる佐川さんも拝見したいと思っていました。日記を読んでいて自分も思わずしみじみしてしまいましたが、ここまで生徒に対して愛情を持っていて、ずっと持ち続けていて…昨日から今日へ、今日から明日へ繋げていく佐川さんは本当に素敵だと思いました!
永遠の後輩
2007/04/01 01:32
永遠の後輩殿

まあまあ(*^^)照れるではないですか〜〜でも市柏のことは本当に大好きなのです。またいつか授業の続きを!と本当に願っています。

卒業式の来賓の言葉
「後ろには努力、前には未来、心には自信」をお互い持ちつづけて頑張っていきましょう!
あゆ
2007/04/01 23:47
音楽室の鍵 SaxophonePlayer佐川鮎子/BIGLOBEウェブリブログ
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